宮代町立コミュニティーセンター・進修館
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全景・広場より望む
 
全景・道路側より 象設計集団+Teem Zooの設計による埼玉県宮代町のコミュニティーセンターです。1981年と1985年と2度みにいってます。最初の写真が1981年のもので、それ以外 は1985年のものです。新建築発表当時(1981年10月号)上空からの写真が最初にのっていました。半円形の芝生広場がとても印象的でその写真をみた だけで、設計者のコンセプトが伝わってきたような、明解さを感じさせます。

新建築の資料では隣接する町役場との互いの環境を考えて空地を設定したとありますが、実際にみると空地確保が芝生広場につながっていっ たなんて事を感じさせません。本当は逆でこういう広場が欲しいからその回りを建築で囲ったというようにみえます。

広場より光路をみる 写真だけでは満足できずに、ある日の日曜日に東武動 物公園駅まで見に行きました。駅を降りるとたんぼの中に突然、ギザギザの屋根がみえて
すぐに解りました。最初の時にはまだ、植栽が充分に成長しておらず、随分さっぱりと、クールに見えました。鋸の歯のようなギザギザした、屋根ばかりがよく 目立ってたように記憶してます。

打放しコンクリートとガラスでできた屋根は、進修館のパンフでは光路と記入されてます。一つはスロープで、もう一つは入口になってま す。スロープを歩いてみたのですが、真夏だったので日射しが強烈でこのときは、ちょっと閉口しました。
左の写真は2度目に行った時のもので、樹木もだいぶ成長して本来の形にみえてきてる頃だと思います。

広場より 2階の大ロビーでは、小学生達が本を読んでいたり、夏休みの宿題をやってるようだったり、家族連れのひと が休んでいたりして、ずいぶんと利用されているように感じました。木製建具,家具も印象的でした。
 

芝生広場とコロネードです。半円形の芝生広場は野外劇場,音楽会などを想定してるようです。後部のほうには写真のように独立柱がたって ます。屋根からワイヤーを張って、ツタ類でも被うようにする考えのようですが、この時点では実現してません。その後、どうなってるでしょうか。
 

コリドール 芝生広場の中心から全景をみると、雑誌にのってた上空からの写真のイメージと重なって、よく理解できるよ うな気がします。この芝生広場だけではしょうがないけど、これだけでも説得力はあるな、と感じました。
 

広場を素晴らしく見せている要因として背後のこのコロネードが考えられます。このコロネードのリブアーチが回廊の演出に効果を発揮して るようです。

コロネードにいるとなんとなく静寂さを感じ、また修道院の回廊のようなイメージがだぶります。広場の動,コロネードの静の対比とでもい うのでしょうか。これが、なかなかいい取り合わせで、うまいなと思います。


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