宮代町立笠原小学校
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全景 1981年に進修館をみにいったときにはなかったのですが、1985年に再度みにいったときには出来ていました。進修館と同じく象設 計集団+Teem Zooの設計によるものです。『新建築』には竜宮城のような小学校、というタイトルで小学生の感想文が掲載されていました。まさにその通りだと実感出来ま す。

色使いなど、名護市庁舎を彷佛とさせます。列柱が好きらしいのは相変わらずのようですが、こちらには文字が打ち込まれています。ことわ ざだったり、単純にあいうえおだったりしますが、もっと楽しく学んでしまおうという事なのでしょう。少なくても、蛍雪時代の発想ではないですね。

全景2 ワイヤーを張り巡らせて植栽で通路部分を被ってしまおうというのは進修館でもお馴染みです。健康志向,環 境志向を建築のプラン、形状にはっきりと表しています。
外壁列柱 教室は巾の広い廊下に面していて、すぐに外へ出られ るようになっています。この巾の広さがあれば雨の日でも教室内でなく、ここで遊ぶ事もできるでしょう。今帰仁村、進修館とこのような半屋外空間の捕まえ方 が、なかなかうまいと思います。というより、こういう空間がかなり好きなようですね。足下の形状も遊びを意識してのことなのでしょうか。
 
広場より教室群 発表当時の『新建築』には大屋根分舎方式、という事で建築の構成が説明されていました。クリストファー・ アレクサンダーの盈進学園などはたしか独立型の教室だったと思いますが、こういうところに教育に対する方法論の違いが見えるようですね。
広場内の池 中庭に池がありました。休み時間には教室から出て遊べるような空間がぜいたくなくらい用意されてますね。 最近はきれる子供が多く問題になってますが、こういう環境で学んだり、遊んだりしたらそういう子供の数は減少するんじゃないかなと感じさせます。確かに、 人工的ではあるのでしょうが、学校をつくる明確なアプローチを感じさせます。教室以外の場所がおもしろいような気がします。
 

蛇足ですが、こんな風景をみてると自分の小さい時の事を思い出します。私のでた小学校は木造校舎で敷地内に小さな川が流れていて、休み 時間にはその回りで遊んだり、夏の暑い日には足を川につけてクーラーがわりに熱冷ましなどしてました。

翠のコリドール グラウンドの周囲を植栽のトンネルが被っています。柱の足下がちとごついな、という気もしますが、夏には こんなとこで、サーッと風でも吹いてくれば、とても気持ちのいい場所でしょう。こんなとこでじっくりと本でも読んでいたいですね。

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