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写真は1994年の夏に見に行ったときのものです。長いですね。渡邊洋治は1959年の独立とありますから、独立直前になりますね。
これは 軍艦を建築に表現した形です。それも、
航空母艦ですね。撮影の許可をもらいに総務部(だったと思う)にひょこひょこと入り込んで話を聞いていると、会計係かなんかの人がでてき
て、さすがに機能的についてこないようで、2,3年後に改修か立替えをするかもしれないような事をいってました。 メンテ用のバルコニーのキャンチ梁のみせ方、塔屋の形状などはっきりと軍艦そのものです。軍 隊は海軍でセブ島に行ったとかいてあります。でも開口部は大きくとってあるからきっと明るい病室なのでしょう。残念ながら病室は見てないです。 |
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病棟は3層で横方向は長いので、近くの土手から全体を見ると薄いウエハースみたいです。周囲には増築され
たと思われる建物が所狭しと建っていて、病院はほんとに設備が多いから増改築も多いのだな、と思います。 オリジナルは知らないのですが、おそらく塔屋のレ ンガ色のタイルはちがうのではないでしょうか。外壁も最初はコンクリート打放しではなかったでしょうか。(私の持っている書籍の写真、パースも白黒なので 解りません。飽くまで、期待も込めた勝手な推測です。) |
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こちらは、事務棟か、倉庫みたいなものでしょうか。
コンクリート打放しのままですが、補修などはされてるようでした。こちらの方が傷みが少なかったのでしょう。ボリューム感のある形状はなんか、吉坂隆正を
彷佛させます。 新潟労災病院に関してはあまり資料がないのか、書籍でもあまり図面などは載ってなくて、大体はエントツのはいった写真とパースくらいしか見た事がありませ ん。 |
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入口側からの写真です。左右にあるのは増築部分のようです。 ここからみると増築部も多くなってきて雑然と見えます。 |
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エントランス横の庇の詳細と、上部メンテ用を思われるバルコニーの詳細です。外壁と縁を切っているのは浮
いた感じに見せる為の工夫でしょうか。 渡邊洋治の建築の形態には龍、トラ、軍艦、螺旋といった要素がよく見られます。この場合は軍 艦であり、その後1970年の 第3スカイビル (軍艦マンション)でその形は最高に花開いたといえます。 |
※最近(2003/3/5)気になって調べてみたのですが、もう解体されてました。 |
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