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カーブルを朝6時ころに出発しアジア.ハイウェイをボストに向けてひたすらバス
で走ります。その途中にカンダハール,ガズニに寄り市内見物。アジア・ハイウェイはこの国をパキスタン国境からイラン東部へ繋いで、カイバル峠,カンダ
ハール,ボスト,ヘラートを結んでいます。らくだやロバで峠を越え、隊商を組んで国境を越えてたのが車で結ばれる。現代のシルクロードといったところで
しょうか。
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アレキサンダーの街カンダハール。 ガズニ朝の廃虚の跡で、このアーチはモスクの入口で訪れた時は修復中でした。出発前に山と渓谷社の本などでよく見たおかげでほぼ同じアングルで撮ってしま いました。(これも学ぶうち?) |
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スルタン.マームッドの霊廟(998年〜1030
年) カーブル〜カンダハールのハイウェイ沿いにあります。ここは、大王の好んだ地で自ら永遠の安息の地に選んだといわれてます。墓の建物は文字や文様で飾る事 はせず実に謙虚な佇まいをみせてます。蝉の声でも聞こえてきそうですが..砂漠の国には蝉は生息できないのでしょう。 |
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霊廟の両翼の石積みの回廊。日射しが強いと自然と彫 りの深い建物になる? | |
ガズニ市内。 ガズニ地方の中心都市で重要な商業都市です。7世紀には大層栄えた仏教の街で、683年アラブ軍の侵攻に激しく抵抗したが869年陥落。征服者ヤクブサ ファリの実弟が街を再建、北インド、ペルシャ、中央アジアに及ぶガズニ王朝を作り、ガズニを中心にイスラムの版図拡大をはかったということです。 市内はそんな事を感じさせないくらい落ち着いています。 |
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この通りはいわゆるメインストリート。ゆったりと巾 員をとり中央に植栽をほどこしています。しゃれたレンガ舗装などないけど、それなりに活気に満ちてます。両側の並木は日射の強い国では日影を確保するため か、どこの市内でもたいがいあります。 | |
これが、日本でいえば交番ということらしい。車も少 ないので音には悩まされない。それでも、中は熱いらしくドアを明けっ放しにしてます。 | |
かつての城壁かなにかをちゃっかり利用してるのでは なかろうか?キャンチで持ち出してる部分などちょっと恐い気もするなあ。こういうのがわりと見られるのです。 | |
郊外にある住宅群。日本でいえば団地に相当するのだ
ろうか。かまぼこ型の屋根が連なる。外部に面しては本当に開口部が少ない。(ほとんどない)
ほとんど、雨は降らないようでかまぼこの屋根も防水なんて考える必要もないらしく、日乾しレンガで造って表面左官仕上げのみといった造 り。 |
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ガズニの
尖塔(11〜12世紀) ガズニで最も印象的なのは、スルタン・マスウード3世とスルタン・バハラムシャーの2本の尖塔です。複雑な装飾は塗装なしのレンガ造りで花模様と幾何学模 様のパネルに加えて、クーフィック体とナスキー体のスクリプトが刻んであります。これらの塔は原形をとどめていないがヘラートの東にある有名なジャムの塔 のモデルとなり、ジャムの塔を手本にデリーにあるクトゥブ・ミナールができました。まわりにほとんど何もなく紺碧の空にすっくと建つその形は実に迫力があ ります。原形はどんな形をしてたのだろうか?想像力を掻き立てる未完の塔といったところでしょうか。 |
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